初任ドライバー研修
初任ドライバー研修とは
新たに運転士を採用した場合、貸切バスの運転経歴があっても初任適性診断及び指導が必要です。
貸切バスの初任運転士に対する教育は、座って行う座学(10時間)と、実際に事業用自動車を運転して行う実技訓練(20時間)があります。
座学
- 事業用自動車の安全な運転に関する基本事項
交通ルールや心構えを勉強し、運転指示書の指示遵守を徹底します。 - 事業用自動車の構造上の特性と日常点検の方法
貸切バスなどの運転は一般的な乗用車の運転とは大きく異なる部分があります。実技と連動して、これから乗務する車両と同じタイプの車両をモデルに勉強します。 異常を素早く発見できる日常点検も学びます。 - 運行の安全及び旅客の安全を確保するために留意すべき事項
お客様の乗降時の注意点、シートベルト着用の呼びかけなど、運行の安全や旅客の安全を確保するための方法について学びます。 - 危険の予測及び回避
予測運転の理論や方法を勉強します。 - 安全性の向上を図るための装置を備える貸切バスの適切な運転方法
衝突回避装置や被害軽減ブレーキなどが装備された車両の操作方法などを学びます。 - ドライブレコーダーの記録を利用した運転特性の把握と是正
実技訓練中のドラレコ映像を利用して、初任運転者のクセや行動特性をつかみ直していきます。
実技訓練
- 運転するのは初任運転者
指導する教官が同乗し、道路や運転方法、走行場の注意点などを教えます。
教官を務めるのは選任されているドライバー・事業者が指名したドライバーです。 - ドラレコ映像と音声を記録
教育の様子はドラレコで記録する必要があります。(音声・映像)
これらのデータは3年間保存しなければなりません。 - デジタルタコグラフでの記録
デジタルタコグラフの記録をします。この記録も3年間保存します。